70年間、地上の人々を片時も休ませることなく踊らせてきた名門フアン・ダリエン
ソ楽団。凄絶な鼓動は、まさにタンゴの刻印だ。
世界恐慌の余波にあえぐ1930年代半ば、アルゼンチン大衆の心と沈滞したタンゴ・
シーンの窮地を救ったのが、ダリエンソ楽団の出現だった。タンゴを最高の娯楽とし
て甦らせ、原点の足下にとり戻したのも、またダリエンソ楽団のリズムにほかならな
い。タンゴの王者は、タンゴ界の救世主でもあったのだ。
その音楽は明快にして単純? いやいや、並みの技ではない。研ぎ澄まされた刃の
ごとく、切れ味抜群のスタッカートを刻むバンドネオン。オクターブ奏法で早いパッ
セージを繰りだす、尋常ならざるピアノ。感情を抑えに抑え一気に吐き出す、嘆きの
バイオリン。忍耐づよく弦を踏みしめる、頑迷なコントラバス。独特の強靱なアンサ
ンブルは、ひとえに演奏家たちの力量にかかってきた。
カルロス・ラサリは、24歳にして請われてバンドネオン・セクションへ参入。以来、
56年の長きにわたり名門楽団を支え、御大亡きあとも楽団の看板と様式美とを受け継
ぐ、真のマエストロだ。心血、人生をダリエンソ楽団に注ぎこんできたといってよい。
そのラサリをして、「神経質なほどに激情的」と言わしめるダリエンソ・サウンド。
甘美なメロドラマではなく、人間の悲哀や苦悩の刹那を描くからこそ、永遠の鼓動は
人を踊らせ、普遍性を放ちつづけるのだろう。
佐藤由美(音楽ライター)
| 開演 | 開催地 | 会場 | お問合せ |
| 16日(月) 13:30 | 横 浜 | 横浜みなとみらいホール | 045-453-5080 神奈川芸術協会 |
| 18日(水) 19:00 | 札 幌 | 札幌コンサートホール | 011-612-8696 オフィス・ワン |
| 19日(木) 14:00 | 東 京 | 紀尾井ホール | 03-3234-9999 チケットスペース |
| 19日(木) 19:00 | 東 京 | 紀尾井ホール | 03-3234-9999 チケットスペース |
| 20日(金) 19:00 | 京 都 | 京都会館第一ホール | 075-361-6629 プランツコーポレーション |
| 21日(土) 14:00 | 大 阪 | ザ・シンフォニーホール | 06-6453-6000 ザ・シンフォニーホール |
| 22日(日) 15:00 | 横須賀 | よこすか芸術劇場 | 046-823-9999 劇場電話予約センター |
| 23日(月) 18:45 | 名古屋 | 愛知県芸術劇場大ホール | 052-930-4333 オフィス・アルファ |
| 24日(火) 19:00 | 府 中 | 府中の森芸術劇場 | 042-333-9999 チケットふちゅう |


|
※演奏者の都合によって、曲目の一部が変更になることがあります。あらかじめご了承ください。 |
||
| マス・グランデ・ケヌンカ エル・チョクロ 台風 追想 コム・イル・フォー チケ ロカ デレーチョ・ビエホ 木曜日 パシエンシア 今宵われ酔いしれて. 大草原 7月9日 ラ・プニャラーダ ラ・クンパルシータ |
カルロス・ガルデル・メドレー
踊り手 ドン・フアン 最後の酔い フェリシア リズムの王様 エル・イレシスチブレ エル・エントレリアーノ ガウチョの嘆き カンソネータ 古道具屋 独立 ホテル・ビクトリア 心の底から これぞ王様 |
|
| © Copyright Office Alpha. All Rights Reserved. |